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2015年5月11日 (月)

十種ケ峰・青野山に登る!

5/10(日)にワンゲル会から山口県と島根県の県境に位置する十種ケ峰と

島根県津和野町の東方の青野山に登ってきました。

十種ケ峰 (とくさがみね 標高988.8m) は、長門富士とも呼ばれ

標高の高い山の少ない山口県において、名峰として親しまれています。

          山名の由来は・・・

御食主命 (みけぬしのみこと) が十種の神宝を埋め、

以後この山に樹木が生えるなと願い、十種(とくさ)と名付けたと

言うことらしいです。

( 画像はすべてクリックで大きくなります )

P5100021
また徳佐方面から見ると、マッターホルンの形に見えることから

徳佐のマッターホルンとも呼ばれていますぅ~

本日我々は、神角(こうづの)側から登山します。

十種ケ峰は、ヤマシャクヤクの群生地があることで有名で

ヤマシャクヤクの可憐な姿を楽しみに計画したのですが・・・

どうやら今年の一番の見頃は、

大型連休初日の頃だったようで、少しでも咲き残っていると嬉しいな!

P5100003

神角(こうづの)地区では今、田植えが終わったばかりで

新緑燃えいづる頃・・・

田んぼに景色が映り、とても綺麗な風景が広がっていました。

P5100005

神角Bルートは下り専用なので、

少し手前にある登り専用ルートから歩き始めます。

ヤマシャクヤク開花の時期は、群生地への登山は一方通行となるので

正面に十種ケ峰を仰ぎ ↑ 見ながら登ります。

P5100006

神角(こうづの)神社にお参りし・・・

満開の頃は見事であろう枝垂桜の下を通り、緩やかな舗装道を進みます。

生木地蔵が祀られた小さな祠がありました。

P5100008_2
昔、この椿の根元は二本に分かれていたそうです。

その間に仏像 (40cmくらいの石像) が置かれていましたが、

木が大きくなるにつれて仏像を包み込んでしまったそうです。

それからこの木を生木地蔵と呼んでいるらしい!

生木地蔵横のイノシシ避けの柵を開閉して先に進みます。

P5100013

未舗装の作業道を進み、コンクリート舗装の道に変わります。

そのまま登山道を歩いて行くと、沢沿いを遡上する道となりますが、

水量は少ないので安心して歩けます。

この辺り、2013年7月28日に発生した 「山口島根豪雨」 による

土石流の跡でしょうか~

大きな岩がゴロゴロしたトレイルとなりました。

P5100024

倒れた大きな木の枝の下を潜ったり、なかなかワイルドな道です。

沢音やカジカの声を聞きながら、さらに登り詰めていきます。

目の前には豊かな新緑が眩いばかり・・・

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ヤマシャクヤクの群生地が近くなったかな?

ヤマシャクヤクを守る為、トレイルの両脇にロープが張り巡らされています。

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登山道の脇にはマムシグサが沢山咲いていました。

( 蝮草 サトイモ科テンナンショウ属 )

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ホウチャクソウ ↓ やナルコユリも咲いてましたよ。

ホウチャクソウ ( 宝鐸草 チゴユリ属 )

P5100030

それからオオカメノキかな~

真っ白な花が新緑の中、ひときわ際立っていました。

大きな木もあったのですが、高すぎて写真撮りづらかったですぅ~

オオカメノキ ( 大亀の木 スイカズラ科ガマズミ属 )

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そうして足元には登山道脇にづっと、ラショモンカズラが咲いてました。

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ラショウモンカズラ(羅生門蔓)・・・シソ科

タツナミソウとよく似ているが、ラショウモンカズラに間違いないかな~

ラショウモンカズラは、段々に一方向を向いて咲くのが特徴で、

タツナミソウは、花が上の方に飛び出すように咲くのだとか・・・

↓ ミヤマツボ  (ニョイ) スミレでしょうか~

ミヤマツボスミレ (深山坪菫) ・・・【別名】如意菫 

本当に小さな小さなスミレでした。

P5100054
いよいよヤマシャクヤクの群生地に入ってきましたが・・・

やはり一週間遅かったようです。

P5100035

それにしても見事な群生地で~す!

ここに貴婦人と言われる、真っ白なヤマシャクヤクが咲いていたら、

どんなに素敵だったことでしょう~

十種ケ峰のヤマシャクヤクは、

数年前までは「人知れずひっそりと咲いていたそうです。

だけど心無い人達による盗掘被害が絶えなかったことから、

十種ヶ峰の植物を守る会や近辺の山岳会、地元の神角自治会の皆さんが

ロープなど張って登山道の整備をされました。

こうした努力の甲斐あって、このようなヤマシャクヤクの群生地として

西日本随一と言われる程、見事な群落となったのです。

世間一般に公開することによって、監視する目も増えて

結果的には保護活動には役立ったのだそうです。

何時までも後世に残していきたいものですね!

P5100034

ヤマシャクヤク (山芍薬) ・・・ボタン科ボタン属の多年草で

ブナなどの夏緑樹林下に生育し、

西日本では石灰岩や古生層の場所に多く見られる。          

4月末頃、茎頂に直径約5cm、5~7枚の白い花弁の美しい花を1輪つけるが、

完全に開くと一日で散ってしまう。

美人短命なんですね~(^-^;

本日は時期遅しで見事なシャクヤクを見ることが出来ませんでしたが、

私達が歩いた10日前 (5/1) に歩かれた

ヤマシャクヤク咲き乱れる登山道の様子は・・・こちら の YouTube からどうぞ~

P5100045
尾根道に出てからも高度差120m程登りました。

見上げれば真っ青な空!!

P5100040_2
頂上直下で可憐なイカリソウが咲いて、元気をくれました。

イカリソウ ( 碇草 メギ科イカリソウ属 )

それにしてもきつい山でした~

登山口の神角地区が標高385mなので、

標高差600mほど登ってきました。

やったぁ~

着きました~十種ヶ峰山頂 (988.8m) で~す!

P5100046
山頂からは360度の大展望!!

下山後に登る・・・青野山 ↓

P5100050

高岳山、野道山、飯ケ岳へ続く徳佐盆地を取り巻く山々が間近に見えます。

その向こうには、安蔵寺山から寂地山系が遠くに見えました。

こちら・・・YouTube からどうぞ~

山頂でゆっくり昼食を頂いて、下山コースから下ります。

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下りは、チマキザサの生い茂る道を軽快に(?)下って行きます。

確かにこちら側、十種ヶ峰の中腹から山頂までは樹木があまりなく、

チマキザサ(くまざさ)が群生しており

山口県でも数少ないササ原が広がっていました。

平坦な草原とチマキザサで登りより楽ですぅ~(笑)

===============================

さてさて元気印の我がワンゲル会メンバー、

十種ヶ峰から下山後、バスで津和野まで移動して

これから青野山 (907.6m) に登りま~す。

津和野の街を通過する時、バスから降りて散策したい衝動にかられました~

折しも津和野駅にSLが走ってきました。

島根県有数の観光地・山陰の小京都と言われる

津和野町に聳える青野山は・・・

約20万年前に形成された溶岩ドームで、北東から南西に配列する

青野火山群の主峰なのです。

駐車場とトイレの整備された、青野河原登山口から登ります。

P5100056
登山口からいきなり急な丸太の階段だが、これはすぐ上の林道迄で

少し歩くと檜の植林帯に入り、

登山道は植林帯を貫くように、真っ直ぐ上に向かって延びています。

どこから見てもお椀をかぶせたようなトロイデ式(鐘状)の火山で

その女性的な容姿から「妹山」とも呼ばれています。

青野山 ・・・ 標高 907.6 m

登山口からの標高差、こちらも 490m 程で、

さすがに一日で二座登るのは、睡眠不足気味しかも訓練不足の

カラッチにはきつい登り一辺倒の山でした~

その為、写真が殆どありましぇ~ん。

登山道脇にはチゴユリが沢山咲いていました。

( 稚児百合 ユリ科チゴユリ属 )

P5100061
檜の植林帯の中を、

津和野小学校の生徒の手作りによる 「がんばれあと〇〇〇m」の標識も

今日は 「うわぁ~ 後〇〇〇メートルもあるんだ~」 と・・・

一番最後をやっとの思いで登りました~(汗)

尾根に出ると傾斜は一段と増し、急登は続きます。

P5100063
山頂近くに、青野山王権現が祀ってありました。

P5100068
なんとか山頂到着!!

山頂付近に咲いていた・・・ミツバツチグリ

( 三葉土栗 バラ科キジムシロ属 )

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下山途中からの午前中登った、十種ヶ峰で~す。

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青野山から笹山への下りは、急傾斜の横木の階段で・・・

これまた脚に堪えますぅ~

途中で見かけたギンリョウソウです。

(銀竜草 イチヤクソウ科ギンリョウソウ属)

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笹山下山口に無事下りてきました。

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下山後、古賀町老人福祉センター・はとの湯で汗を流して帰りました。

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コメント

凄いね~~あんな遠くに見える山に、一日2山も。。
そりゃ写真も撮りたくないね。。

それにしても見事なヤマシャクヤクの群生地ですねー
咲いていたら見事でしょう・
でもお花の咲く時期に合わせるのはなかなか大変ですよね。。

お花も沢山咲いていて、楽しい山歩きでしたね。。
元気なカラッチ隊だわ・・気持ちいい時期ですから
歩いていても良いですね。

毎日歩いてるの??

milkちゃ~ん、何時も一番に見てくれて有難う~~♪
ハーイ、一日二座・・・頑張りました~

>そりゃ写真も撮りたくないね。。
うんうん、山登りの会で歩いても、皆さんほとんど写真撮る人いないのよね。
それで鈍足のカラッチが写真撮りながら歩くので、皆に遅れちゃうの~
立休憩している皆に追いついたと思ったら、直ぐに出発で・・・又遅れちゃう~(A;´・ω・)アセアセ
その繰り返しでどん尻を歩くことになるのですぅ~(笑)

うんうん、この十種ヶ峰のシャクヤク群生地は素晴らしいですよ!
是非いつの日かまたリベンジしたいなと思います。
お花を見る(写真写す)と、元気が出るカラッチで~す。
今、山歩きに一番良い時期よね。。

>毎日歩いてるの??
ポリポリ(゚ー゚; ちょっぴり膝を痛めていたので時々歩いて無い日もあったのよ~
それに加え、前日の睡眠不足と訓練不足でした~
milkちゃん達、凄いわ~
燧ケ岳と会津駒ヶ岳を二日で歩いたなんて、素晴らしい!!

こんばんは~

今年に入ってから、随分と山に登ってますね~羨まし限りですぅ
山名も難しい読みですね~

一日で2座も登られて、皆さん凄いな~
標高差、結構きついですね!でも頑張りましたね
ヤマシャクヤク、終わっていて残念でしたね。
写真だけで、実物を見たことがないけど好きなお花だわ~

私達も、お天気が良ければ今月の24、25と徳本峠でテント泊の予定です。
毎日、ウォーキングに励んでいます。

あずさちゃ~ん、良い気候になりましたね~

>今年に入ってから、随分と山に登ってますね~
いえいえ、山登りの会の行事に参加する位で、そんなに歩いて無いですよ~
十種ヶ峰=とくさがみね・・・難しい読み方ですよね。

ポリポリ(゚ー゚; 一日二座はちょっぴりきつかったですぅ~
二座とも1000mに満たない山だけど、結構標高差もあり直登の山でした。

あれまぁ~ あずさちゃん、ヤマシャクヤクまだ見たこと無いんだ~
山で見るシャクヤクは、楚々としてとても気品があり素敵ですよ。

5/24~25日にかけて徳本峠でテント泊なんだぁ~
になるといいですね~♪ ニリンソウ・・・楽しみだね!
ウォーキングしっかり頑張ってね。。

木々の緑がまぶしい季節で、こんな時の山歩きは素晴らしくて生き返るようでしょうね。
それにしても1日に2つの山に登るって、それも結構な急登でしょう、凄いわぁ~
山芍薬の群生地の映像見ました。
見事ですね。これだけ咲いている所も有るとびっくり。
知り合いが種を蒔いて10年後に咲いたと言ってましたから、大変な年月を掛けて増えて行った事と思います。

津和野は街中を散策するのに良い所ですよ。
私が歩いたのはもう何年前かなぁ~思いだして懐かしく思っています。

山百合さ~ん、連休中はお嬢さん夫妻が帰られて忙しかったでしょ~

ハーイ、連休明けの頃は新緑が眩いばかりに美しい季節で歩くのが楽しいですね。
最近大きな山を歩いてないカラッチには、一日二座は少々きつかったですぅ~

十種ケ峰のヤマシャクヤクの群落・・・素晴らしいでしょ~
ヤマシャクヤク、種を蒔いて10年後に咲くのですか~w(゚o゚)w
こちらの山にもまだ小さなヤマシャクがあったから、盗掘など無ければまだまだ増え続けると思います。

津和野・・・カラチも随分前に歩いたことがあるのですが~
久しぶりに津和野の街を散策したかったで~す!

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